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Let’s Talk Ambassador – バルセロナ korekara japon 2016へ

“Let’s Talk Ambassador” バルセロナ訪問
2016年3月29日(月)~4月2日(土)

 

一般社団法人はなそう基金では、Komo’s英語音読会@陸前高田に参加する方々が何らかの形で自ら関係を構築・維持している海外の国・地域に向けて、ご本人を派遣する取り組みを続けています。ご本人としての縁を深め、広げていただくだけでなく、東北被災地や当基金のコミュニティ全体が持つ人の輪を代表して渡航していただく趣旨から、これを”Let’s Talk Ambassador”プログラムと呼称しております。

 

2014年の初夏には、英文震災手記を執筆して世界に情報発信を続けておられる「佐藤たね屋」代表の佐藤貞一さんを台湾にお連れしました(台湾訪問)。佐藤さん訪台の趣旨は、震災後に様々な形で多大なる支援をして下さった台湾の方への御礼訪問でした。そのために佐藤さんは、英文手記の内容を”見よう見まね”で中国語版に改訂し、中国語での音読訓練を重ねて台湾数か所を行脚したのでした。また、同年夏には熊谷悠花さん(当時中1)がスペイン・バルセロナに住む英語文通の相手を訪ねて渡航しました。文通の場合は、一年以上継続した人な中から、適宜派遣を検討することにしています。

 

そして2016年の春、第二波となる”Let’s Talk Ambassador”の海外派遣が実現しました。2016年3月29日(月)~4月2日(土)の旅程で、再度スペイン・バルセロナへ。今回は、再度「佐藤たね屋」代表の佐藤貞一さんと、紺野有希さん(高1)のお二人が渡航されました。佐藤さんは、やはりバルセロナの方々への御礼訪問という趣旨です。紺野さんは、一年以上のイラスト付き英語文通をふまえての渡航となりました。滞在中、複数のスピーチやプレゼンテーションの機会、懇親・交流の機会がありました。

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当基金としての大きな文脈としては、そもそもバルセロナの地とは不思議なご縁があります。バルセロナには、震災直後から日本のこと、被災地のことに思いを寄せ、実際に様々な支援・応援を届けて下さる方々が多数おられました。英語音読会@陸前高田との間では、毎年末・年始にbosaikebana(在バルセロナの日本文化学校)の石松玲子先生のお心づかいで、彼の地の生徒さんを中心に多数の方々とのグリーティング・カードをいただき、陸前高田側からは音読会参加者・関係者の寄せ書きを返送するという交流が続いています。そのご縁の中から、昨年の熊谷さんの文通や、今回派遣の紺野さんの文通が始まっています。

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佐藤貞一さんについては、英語版震災手記”The Seed of Hope in the Heart”の初版が2012年3月に公表されて以来、改訂を重ねて現在は第4版が存在します。また、その内容は2015年に電子出版され、文字通り世界に情報発信を続ける形となっています。世界各地からの反響はいまだに大きく、陸前高田まで佐藤さんを訪ねて来る人もいまだにいらっしゃいます。今回は、バルセロナの方々に感謝の思いとメッセージをお伝えするために、英文手記の内容を再び”見よう見まね”でスペイン語版にまとめたプレゼンテーションを作成されました。スペイン語を学んだことはない佐藤さんですが、ボランティアの手を借りつつも自力でスペイン語の文章を紡ぎ、何百回という音読訓練を重ねて見事なプレゼンテーションに仕上げられました。本当に頭が下がります。被災されたご本人が、これほどまでに主体的に外国語での情報発信を続けているケースは、他に類を見ないのではないかと思います。

 

バルセロナの地には、既に佐藤貞一さんの来訪を待つ方々が多数おられました。そうした方々の御導きに沿う形で、今回の一連の取組みがありました。また、渡航に関わる費用面でも、在スペイン総領事館とKorekara Japonの皆さまによるご厚意で、佐藤さんの旅費・宿泊費をご提供頂けることになりました。現地では3月29日(火)のKorekara Japon、3月30日(水)のbonsaikebana、3月31日(木)のCasa Asia(+総領事館)の各イベントで、佐藤さんは30分~40分にわたる堂々たるスペイン語のプレゼンテーションを完遂され、拍手喝采と活発な質疑応答がありました。

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紺野さんは、ホームステイをされました。一昨年に熊谷さんがホームステイでお世話になったマリナさんのお宅に、今回紺野さんもお世話になった形です。紺野さんは、3月30日(水)のbonsaikebanaのイベントで、立派に英語のスピーチをされました。紺野さんにとっては、生まれて初めての海外渡航で、初の英語スピーチでした。かなり緊張されていましたが、忘れえない経験になったのではないかと思います。

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また、紺野さんの旅費・宿泊費の一部について、はなそう基金会員を中心としたのマラソン・ファンの集まりである「Run for はなそう基金」の皆さまからご寄付をいただきました。メンバーの皆さまがマラソンに参加してファンドレイジングをしたり、日常の中で走るたびに走行距離に応じて寄付をしたりして積み立てて下さったお金を、このたびの紺野さんのバルセロナ訪問に使わせて頂いたのです。

 

今回のバルセロナ訪問は、Hiroshi TsunodaさんやSaeko Fredj Obaさんを始めとするKorekara Japonの皆さま、総領事館、bonsaikebanaの石松玲子先生、ピアニストの鈴木羊子さん、Renata Piazzaさん、紺野さんのホームステイを受け入れてくださるマリナさんご一家など、数々の方々のご尽力あって実現したものです。そしてもちろん、はなそう基金の賛助会員の皆さまをはじめとする全ての会員・パートナーの皆さまの日頃からのご支援があってこそ可能となったものです。誰に感謝してよいかわからないほど、多くの方々の心に支えられてのバルセロナ渡航となりました。13178644_1007090116036025_3859289233947770656_r

これからも、単に「東北被災地の人に海外旅行をプレゼント」という趣旨ではなく(もちろんそれも素晴らしいことですが)、英語音読会に参加する個々人の持つご縁と努力が生きる形での海外派遣にこだわって、”Let’s Talk Ambassador”プログラムを推進していきたいと思います。地域と地域をいきなり面でつなぐような効果はないかもしれませんが、一つ一つ、実態、真実、信頼、愛、継続性のあるつながりを作っていけたらと思います。

 

皆さまのサポートを、どうぞこれからも宜しくお願い申し上げます。

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一般社団法人はなそう基金
代表理事 古森 剛

 

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