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2012年4月

この週末は、「Komo’s英語音読会@陸前高田」を開催。毎月1回の訪問を10年スパンで続けていく。今回は、古森のほかに5名のボランティア講師の仲間が参加。

【4月6日(金)】
朝の6時に新宿駅に集合、古森のNOAHでピックアップして移動開始。特に渋滞や凍結もなく、午後早い時間に一関インターを降りた。
いつものように、まず気仙沼を訪問。

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瓦礫撤去や各種修復については、毎月少しづつ進展が感じられる。一方、震災から1年1ヶ月が経過してこの状態ということを思えば、まだ途方もない道のりが残っているのも確かだ。

旧合同庁舎前の海沿いは、被災した車両の墓地のようになっている。車に乗ったまま亡くなった方も多い。手を合わせ、祈る。

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旧合同庁舎の1F天井には、ミイラ化したマグロが引っかかったままになっている。

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鹿折地区のこの船は、モニュメントとして残すべきか否か地元で意見が割れていると聞いていたが、こんな看板が立っていた。残すことに決まったのかな。

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いつものように、気仙沼復興商店街でランチ。マンボでラーメンや毛蟹チャーハン、そしてコロッケ屋さんに寄ってアツアツのコロッケを食べた。本当においしい。

45号線を通り、陸前高田へ。先ほどまでの晴天はどこへやら、折からの吹雪になった。先に鈴木旅館にチェックインして吹雪が去るのを待って、津波被災地域へ。ボランティア講師の方々の中には初めてここに来る方もおられるので、出来るだけ文脈を共有するようにしたい。1年1ヶ月を経ても、「見れば分かる」ものがそこにはある。

僕が「ここで何かをしなければ」と強く強く思うきっかけになった場所を、仲間のみんなにも出来る限り見て感じて欲しいのだ。
高田中心部のMAIYAや農協、市役所、消防署のあたりの生々しい様子を見た後、体育館へ。避難していた多くの人々が丸ごと飲み込まれた場所。

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よそ者の私たちは、ここで亡くなった子供たちのことをまったく知らない。でも、子供たちがいたんだなということは、見れば分かる。

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見れば分かる。分かってしまう。

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ここで起きたことを、絶対に忘れてはいけないと思う。
今泉~矢作の方もまわった後、高田中心部のほうに戻ってきて、佐藤たね屋さんに寄った。佐藤さんはいつも、土曜日の朝一番に音読会に参加される。一緒に作成させていただいた「The Seed of Hope in the Heart」は、既に100名を超える方々が手にされている。できれば世界中の人に読んでいただきたい震災手記だ。

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夜は、ボランティア講師の多くが「陸前高田の母」と慕うOさんの仮設住宅に集まって一緒に食事。途中、僕と奥田さんは別の仮設住宅へ。小学生2人のために特別セッションを開催。
Oさんの仮設住宅に残ったメンバーは、その間、色々と貴重な話を聞かせていただいたようだ。実際に津波の痕跡を自分の目で見ることと、震災の生き証人であるOさんの話を伺うことは、当会のボランティア講師の方々には必須の体験だ。

【4月7日(土)】
朝5時前に起床。外は一面雪が積もっていた。本来、陸前高田は「三陸の地中海」と言われ、冬でも比較的温暖な場所。地元の人によれば、4月のこの時期になってこんなに寒いのは、終戦の翌年以来なのだそうだ。冷たい空気を吸い込みながら、朝日を見た。

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8時半、音読会を開講。朝一番に、まず二人来られた。

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佐藤たね屋の、佐藤さん。「英文添削コース」でご自身で作成された震災手記を使って、熱心に音読。

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絵本を使った音読をされる人も。Komo’s英語音読会では、教材は自分の興味・関心のあるものを個別に独自に選んで使うのが大前提。

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受講生が作成した俳句や短歌をこちらで英訳して、その人だけの独自教材として提供しているケースもある。

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地元の新聞の一部に掲載されていた英語記事を持参して、今回の教材にした方もおられた。自分で興味・関心を持っていただくことを、当会では非常に重要視している。

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13時からは、NIKKEI WEEKLY音読コース。このコースの場合は、私が毎月選定する記事を皆で事前学習して集まり、当日は音読と語彙の確認、発音の矯正を徹底して行う。

発音の矯正では、ちょっと普通にはやらない濃さで3種類の発音に深くこだわる。その3種類にこだわれば、かなり本物らしさが出てくるからだ。

終了後は、顔が筋肉痛になる方々が出ることも・・・。

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午後もたくさんの参加者があり、ボランティア講師陣はフル稼働の状態。役に立つために来ているチームだから、忙しいのは良いこと。

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17時から18時過ぎまで、初回参加者向けの説明会をして、土曜日のセッションは終了。今回のボランティア講師一同で記念撮影。

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白木さん、Mommaさん、奥田さん、山崎さん、李さん。それに、某出版企画の構想のために同行された杉崎さんもご一緒に。
金曜に休暇をとり、往復1100キロを車で一緒に移動し、忙しい週末をここで過ごす仲間たち。交通費も割り勘で各自分担して下さっている。 毎回、言葉もないほど感謝している。
夜は、再びOさんの仮設住宅に集まって皆で食事。初参加の人も随分なじんできた感じだ。

【4月8日(日)】
午前8時に教室を開けて準備。8時半から2名の受講生が参加。
中学生のT君は、つい先日欧州に10日間ほど行ってきた。何かの被災地支援プログラムで、海外渡航の対象者に選ばれたのだ。
「単語だけでもけっこう通じるんだ」と、目を輝かせていた。本当に良い経験をしたなぁ。話を聞いていて、こちらも嬉しくなったよ。

お孫さんに英語に関心を持ってもらおうと、まずご自身で勉強されているMさん。切り絵の飛び出す絵本を教材にして、毎月熱心に取り組んでおられる。その姿勢に、敬服だ。
昼過ぎに帰路についた。陸前高田を出る前に、今泉のほうに行って、「虹のライブラリー」に寄らせていただいた。

神奈川大学の方々や三井物産をはじめ、数多くの人々の支援で出来上がった明るい感じのライブラリー。被災した今泉天満宮の境内にあたる場所にある。facebookの友達、荒木さんがここのマネジャーをしておられる。今までずっとfacebookだけでの友達だったのが、今日晴れて直接お会いすることに。

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荒木さんは、今泉天満宮のご関係の方だ。神道の歴史にも大変お詳しく、今度ぜひ時間を確保してゆっくりお話を伺ってみたい。(コーヒー有難うございました!)
毎回、音読会の受講生の方々に加え、色々な人との縁が生まれる。ある時ふと宿ったミッションを信じて素直に熱心に動いていくと、なぜか良い出会いが巡ってくる。

受講生の方々の中には、ここ数ヶ月で明らかな進歩、変化を遂げた人も少なからずおられる。また、それを核にして、気持ちも前向きになっておられるようだ。音読会のセッションの中で、ことあるごとに「努力を始めることと続けること、それだけですよ」なんて言っているわけだから、僕もこの活動を長く続けないと嘘になる。

思い続け、通い続けよう。

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