ブログ

2013年12月

「Komo’s英語音読会@陸前高田」、2013年12月の会のご報告をいたします。

12月13日(金)の夜から14日(土)終日、そして15日(日)の午前中までの開催でした。合計参加者は27名、複数回参加の方をカウントしたのべ数で29名でした。月柄や気候の急変もあってか、お休みになる方もかなりいらっしゃいました。

【12月13日(金)】

今回も、鳴石の「りくカフェ」と小友の「モビリア仮設住宅集会所」の2か所で開催いたしました。モビリアのほうは、現在のところモビリア内、及び周辺にお住いの小中高生を対象にしています。この日は、3名の参加者がありました。

中学生は学校の教科書を音読して復習。小学生は、Oxford Picture Dictionaryで好きな分野の語彙を増やしたり、英語の物語を調べながら読んだり・・・です。使用する素材は個人ごとに違います。

20131213 mobilia

「りくカフェ」のほうは、一般の方もお越し頂けます。今回は、一般と小学生で数名の参加者がありました。「佐藤たね屋」の佐藤貞一さんは、10月に「りくカフェ」会場が開講して以来、金・土の2回参加しておられます。この日は、自作の英文震災体験手記「The Seed of Hope in the Heart」の音読をされました。他に、クリスマス関係の英語の歌を教材にした人、海外との文通の返信を書いた人なども。

20131213 rikucafe
【12月14日(土)】

さて、終日開催の土曜日。朝一番は、いつも「佐藤たね屋」の佐藤貞一さんです。今回は、土曜日のみ中国語で対応できるボランティア講師が来ていたため、この朝は「The Seed of Hope in the Heart」の中国語版のほうを音読。

はなそう基金として、2014年の中ごろに佐藤さんを台湾にお連れする計画があります。震災後の支援の御礼を伝えつつ、手記の内容を中国語で語るセッションを台湾で4~5回開催できればと思っています。

20131214 session01

その後、午前中はOxford Picture Dictionaryを使って好きな分野の語彙を増やす小学生たちと、英会話文例集を使って音読する一般の方が来られました。海外経験豊富なボランティア講師が、英会話の背景にある文化・環境の違いなども脱線して説明をしました。

20131214 session02

午後一番も、小学生たち。使っているのはOxford Picture Dictionaryですが、この日は少し背伸びして、いくつかの会話文の中で覚えた語彙を登場させる練習をしました。すごく上手なので、こちらがびっくり!この時間帯、新聞の取材も入っていたため、ちょっと緊張したかもしれませんが・・・。

20131214 session05

「詩と絵で綴る陸前高田~大震災を乗り越えて」の著者、吉田姉妹も来られました。現在は、お二人とも自作の短歌を英語化したものを教材にしておられます。ほぼ毎月、自作の短歌をお持ちになり、それを「はなそう基金」の活動会員が英訳して次月教材として使用するイメージです。もちろん、この音読会の基本は「忍者の草とび」方式ですので、以前使った短歌も毎回全部振り返ります。

20131214 session06

午後、楽しそうな一コマ・・・。

Nさん(右)は、主に物産関係の販売の仕事をする際に使える実践的な英会話の練習をしておられます。一応「トラベル英会話」のテキストはお渡ししていますが、多くの場合はそれを使いません。かわりに、ご自身で話したい会話文を日本語で言って、それをボランティア講師がその場で英訳して練習する形になります。

今回は、地元の銘酒「酔仙」のことや、海藻のことなど、英訳するのが難しい会話文もボランティア講師と一緒になって考えました。この音読会は、「先生と生徒」という関係よりも、一緒に勉強するパートナー・・・のような関係が理想だと常々思っています。

20131214 session09

高校生。学校で求められる英語の水準も、中学時代に比べるとぐっと上がってきます。高校3年生になると、宿題や模試などの対応で手いっぱいになりがちですから、高校1~2年生の間にしっかりと音読で地力をつけて行くことが大事ですね。

20131214 session10

小学生。自分でお母さんに頼んで買ってもらったドラえもんの英語辞書を使って、興味のある分野の語彙を毎回少しずつ増やすようにしています。そして、毎回終了前にその日覚えた(はずの!)単語をいくつかテストします。この日は、文房具関連の単語を覚えていました。見事3問とも正しいつづりで書いて正解。すばらしいですね!

20131214 session11

【12月15日(日)】

朝起きると、陸前高田は一面の雪でした。教室にお借りしている竹駒の通称「ママハウス」周辺も、この通り真っ白・・・。8時半の開講前に、ボランティア講師が雪かきをしたり、看板に積もった雪をはがしたり。冬になりましたねぇ。

20131215 opening

朝一番から数名の方々が来られて、にぎやかなスタートになりました。

20131215 session01

林業の傍ら木質バイオマスによる代替エネルギーの研究活動もしておられるMさん。代替エネルギー関係の情報は海外のものが多く、場合によっては海外に行く機会も出て来ることから、英会話文例集を使っておられます。

20131215 session02

教室に通い始めて12月で満2年になられたMさん。お孫さんに読み聞かせをしたいということで、英語版のピーターパンの本をご自分でノートに書いて翻訳、当方で添削、音読会の場で練習・・・というサイクルを繰り返して、一冊の本を写し終えました。

絵本を切り貼りして、世界に一つしかないご自身の対訳を付けた冊子を、お孫さんのために作っていらっしゃいます。最近、ついにお孫さんに英語で読み聞かせを始められたとのこと。その冊子と一緒に記念撮影させていただきました。感動して泣きそうになりました(^^;

20131215 session03

こちらのMさんも、教室歴2年になります。ディズニーから出ている英語の絵本を2冊学習し終え、すでにテキストは3冊目に・・・。現在は、ご自身でお持ちになった「くまのプーさん」の英語本を教材にしておられます。地道な努力、すばらしいですね。

20131215 session04

「Love Actually」という英文小説を教材にして来られたOさん。今回、ついに読了されました!おめでとうございます!どのような分野の本でも、一冊をしっかり読み終えるというのは、すごいことです。来年1月からの新しい教材も、既にご自身で決めていらっしゃいます。

20131215 session05

この音読会の活動を、発足当初から現地サイドで支えて下さっているOさん。当初より一貫して、海外からの来訪者に対して被災状況や被災者としての心情を伝えるための英会話文を練習しておられます。ご自身で書かれた日本語文を、ボランティア講師がその場で訳し、OさんのiPad miniに打ち込んで、「持ち歩きできる英会話文例集」にしています。頭が下がります。

20131215 session06

英語で通貨関係のことを言うのが苦手・・・という人は、多いと思います。今回、一般の方で、Oxford Picture Dictionaryを使いつつ、通貨関係の会話を練習された方がおられました。ボランティア講師のほうで実際にお札を出して会話の練習です。海外旅行などでは、必須の会話ですね。どのような形でも、まず、「こういう英語をやってみたい」と思える分野の英語に取り組むのが大事ですね。

20131215 session07

日曜日の正午、教室は終わりました。

20131214 team members (edited)

今回は、当初予定したボランティア講師の過半数が各種事情で来れなくなり困り果てていたところ、直前になって参加していただける方々が数名登場。ほぼ奇跡的といっていい状態で、なんとか通常通り講師チームを組むことが出来ました。

新潟から車で駆けつけて下さった方々。新幹線で一ノ関まで来て合流された方。深夜バスで土曜日の早朝に着いて土曜日の夜にまた深夜バスで帰京された方。陸前高田に仕事を持ち込んで篭り、金曜日の夜と日曜日の朝だけスポットで対応して頂いた方。近隣地在住で、金曜日だけサポートして下さった方。そして、古森の車で金曜日の早朝から移動して先ほど帰京した方々・・・。本当に、感謝です!

音読会参加者の皆さんも、時節柄色々と忙しく健康管理も難しい中、しかも今年一番の積雪の中で、教室にお越し頂きました。それぞれに意義ある時間、気づきの時間、再認識の時間、楽しい時間を過ごして頂けたのではないかと思います(そう願います)。

教室からお帰りになる際に、多くの音読会参加者の方々と自然に「良いお年を」という言葉を交わしました。ほんとうに、もうそういう時期なのだと、改めて感慨深く思いました。

2013年の英語音読会@陸前高田は、これで終了です。次回はまた2014年の1月中旬から開催です。1月から4月まで寒い季節になりますが、東北の長い冬も3年目の今となっては懐かしい風景の一つです。「はなそう基金」をとりまく全てのご縁に心より感謝しつつ、毎月1回10年間以上通い続けます。三陸の皆さんにも、訪問する人々にも、何か明るい未来の出来事が開けていきますように。

(古森)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

アーカイブ

ページ上部へ戻る