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2013年2月

2月9日(土)~10日(日)の週末に、月に一度の「Komo’s英語音読会@陸前高田」を開催しました。

今回は、総勢7名のボランティア講師陣で訪問。うち6名は、金曜日の朝6時に待ち合わせて東北道を北上。もう一人は、はるばる福岡県から飛行機と新幹線、そしてレンタカーを乗り継いで陸前高田で合流!

車は1時過ぎに気仙沼着。初めて訪問するメンバーのために港周辺を視察。昼食は、定番の気仙沼復興商店街(南町紫市場)。気仙沼に限らず、三陸沿岸の復興商店街には本当に美味しいお店が多いですね。

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その後、陸前高田へ。広田湾のおだやかな景色を見て進みつつ、月山神社に寄って参拝しました。境内は人気がなく静かでした。神社を後にして平野部に入り、震災遺構の取り壊し作業が続くエリアを巡回。

気仙中学校、タピック、雇用促進住宅などの遺構は、メモリアルパーク内に残されると聞きました。遺構の保存に関しては賛否両論が絶えませんが、外地から人を連れていく立場からすると、何か残していただいた方が説明しやすいのは確かです。

「佐藤たね屋」に寄って、佐藤貞一さんにご挨拶。「The Seed of Hope in the Heart」の改訂作業などで頻繁にやりとりさせていただいていますが、やはり、陸前高田に来たら必ずお会いしたい方のお一人です。

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初めて来るメンバーに、「佐藤たね屋」の成り立ちや井戸のことなどを説明。気づいたら、佐藤さんのかわりに色々と説明できるようになっています(笑)。佐藤さんは苗の仕込に入っており、手作りのハウスの中に可愛い命が息づいていました。

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夕食は、多くの人にとって「陸前高田のママ」的な存在となっているOさんの仮設住宅でご一緒しました。福岡から来たIさんも合流。Iさんと私は10年来の知り合いですが、今回、8年ぶりの再会でした。しかもかなりの距離を越えての再会が陸前高田・・・。何だかとても感慨深く感じました。

初めて来たメンバーはOさんの体験談などを聴き、何度も来ているメンバーは近況を語ったり冗談を言ったり。新聞記者のYさんもいらっしゃいました。皆で一緒にケーキも食べたりして、心温まる良い時間を過ごさせていただきました。

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さて、音読会本番の土曜日。朝の8時半から、いつものように佐藤貞一さんがいらっしゃいました。佐藤さんは、2011年の秋に初めて参加されてから、一度も欠かさずに毎月参加しておられます。今回は、アメリカ出身で日本在住歴の長いMさんが音読のお相手を務めました。

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その後、午前中は数多くの方々にお越しいただき、講師陣のキャパシティーを若干オーバーする場面もありました。個人ごとに自由に教材をお持ちいただく形式なので、基本はマンツーマンです。大人数を効率よくお相手することができません・・・。しかし、その分、個別文脈を重視して対応させていただくように心がけています。

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この方は、アメリカのコミックの原書を使って学習中・・・。Komo’s英語音読会では、本人が「これをやりたい」と思う教材が、一番良い教材です。その個人別の教材に柔軟にお付き合い致します。

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この方は、岩手日報の日曜版に出る短い英語記事をストックされて、何度も音読しておられます。記事の脇に記された「正」の字が見えますか?新しい記事を増やしつつ、以前音読した記事も常時音読しなおす・・・。「忍者の草とび方式」です。着実に力をつけておられます。

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午後も、忙しくなりました。音読の声と談笑の声がこだまする、にぎやかな時間・・・。「英語だけ」ではなくて、英語の学習を基軸にしながら、参加者の方々と講師メンバーとで色々お話しするのも、素敵なことだと思っています。「はなそう基金」ですから!

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夕方まで、明るく元気に音読が続きました。

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夜は、再びOさんの仮設住宅で一緒にお食事。とうごう薬局の大船渡店で働いている薬剤師Nさんも合流。いつも、食事の後に英字新聞の記事を少し音読をされます。

今回は、誕生日の近いメンバーが2名もいたので、食後には連日ケーキです。広田湾や大船渡湾の素晴らしい海の幸、そしてOさんが畑で自作されたおいしい野菜だけでも満腹なのに、さらにケーキまで・・・。皆、短い滞在期間中に一回り大きく成長しました(笑)

日曜日は、いつものように午前中で終わりです。朝食をOさんの仮設住宅でご一緒するために、メンバーは7時に鈴木旅館のロビーに集合。しかし、最近大船渡に行っていなかったので、5時過ぎに出て大船渡の空気を吸って来ることにしました。古森+メンバー2名でGO!

まだ暗いうちに、大船渡の被災エリアを周回。「かもめの玉子」のさいとう製菓さんの被災社屋は、津波記念館の一部として活用されると聞いています。もう何度も見上げたその姿を、あらためて薄明かりの中で仰ぎ見ました。

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日の出の少し前に賀茂神社へ。久々に急な石段を上り、チリ地震津波の句碑や津波警報塔を改めて見てから参拝しました。「ここにずっと通えますように、健康でいさせて下さい」と祈念。その後、鳥居の上から港周辺を見渡しました。

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復興という言葉には全く届かないのでしょうが、陸前高田に比べると大船渡のほうが建物の再建は早い感じです。一方、土地の整理がそろわない段階での見切り発車もあるようで、調整する方もご苦労が多いことでしょう。それぞれに理由があり、きれいごとでは進まないですね・・・。

陸前高田への帰路、ホテル丸森の前から大船渡の海を眺めました。日の出直前の、美しいリアスの海。自然の美と、人間の作った養殖施設のブイの並びが見事に調和して、温かい美しさを醸し出していました。本当に、心がとけるほど美しい海。津波が何度来ようとも、やはり、人間は海と暮らして行くのです。ここに立って海を見ていると、それが自然に分かるような気がしました。

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充実した大船渡クイック往復ツアーを終え、きっちり7時に鈴木旅館のロビーに集合。Oさんの仮設住宅で一緒にご飯を食べて、教室を開けました。予定よりも皆さん少しゆっくり目のご来訪で、最初は静かでしたが、9時半頃から忙しくなりました。

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小学生たちも頑張っています!

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この小学生は、自分で「やってみたい」と思ったイラスト入りの単語ブックを持ってきて、毎回少しづつ覚えています。ほんとうに少しづつですが、まずはそれで良いのです。「英語の単語は、自分で調べたら分かる」という感覚を持てれば、それ自体が先々の財産になりますね。

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皆それぞれに集中して取り組み、気が付いたら終了予定の11時半を過ぎていました・・・。

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12時過ぎに、教室をクローズ。後片付けをして、ボランティア講師メンバーで記念撮影をしました。背後のホワイトボードに飾られているのは、年始にバルセロナの方々からお送りいただいたカードの一部です。

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帰路に、米崎のコミュニティセンターに寄り、市民の皆さんの芸術展を鑑賞しました。その中に、音読会参加者の方々数名が出品しておられました。

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近いうちに、音読会参加者のYさん姉妹が描いた絵と、彼女たちが音読会の教材に使った自作の詩・短歌の日英版をコラージュした書籍を発刊します。素晴らしい本になると思います。乞うご期待!

今回も、たいへん濃厚な週末になりました。遠方福岡からを含め、それぞれに忙しい中で来ていただいたボランティア講師メンバー。教室に来て下さった音読会参加者の皆さん。現地でこの活動を応援して下さっている方々。そして、はなそう基金の活動を様々な形で応援して頂いている会員やパートナーの皆さん・・・。何か一つが欠けても、このような形で音読会が成り立つことはありません。すべてのご縁に感謝して、2月の会を終えました。

(End)

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