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1.212014
2014年1月

2014年1月の「Komo’s英語音読会@陸前高田」の実施状況をご報告いたします。
◇日程:1月17日(金)~19日(日)
◇参加者数:28名(2回参加の方を数えると、のべ30名)
◇場所:ママハウス(竹駒)、りくカフェ(鳴石)、モビリア仮設集会所(小友)
1月17日(金)
現状、金曜日は夜の時間帯に2か所で開催しています。鳴石の「りくカフェ」(18時半~20時半)と、小友の「モビリアキャンプ場仮設住宅」の集会所(19時~21時)です。
今回は、年末にスペインはバルセロナから送られて来たクリスマスカード&年賀状を、教室で陳列して参加者の方々に見て頂き、お返しに皆で色紙に寄せ書きを書こうという趣向。まず金曜日は、りくカフェとモビリアのそれぞれに、分けて持っていきました。
開始前に、ボランティア講師メンバーで陳列・・・。きれいに並べようとすると、これが意外に難しいのです(^^; こちらの写真は、りくカフェでの準備シーンです。
こちらは、モビリアでの閲覧シーン。左上の人が、今ちょうど色紙に最初のメッセージを入れるべく、頭を悩ませているところです(^^) いちおう、講師の助けを得ながらも、英語で書くことにしましたので。。。
1月18日(土)
土曜日の朝一番は、毎月恒例、「佐藤たね屋」代表の佐藤貞一さんの指定席?です。佐藤さんは、金曜日の夜にも、一時間ほど「りくカフェ」会場で音読をしていかれます。継続の力、素晴らしいですね。
小学生も、頑張っています!特に読みたいものがない場合などは、Oxford Picture Dictionaryをお奨めしています。毎回気に入ったジャンルの単語をノートに書き、一緒に発音して覚えていきます。
この人も、Oxford Picture Dictionaryを使っています。言語は、文法という骨組みに語彙というコンテンツを乗せて行く作業ですが、小学生世代でどちらを優先すべきかは、種々議論のあるところです。こちらの音読会では、まず語彙を増やす方を優先しています。
音読会の運営を、現地側で支えて下さっているOさん。海外から陸前高田を訪問する人々を相手に、ある種の「語り部」的なことを英語でやっておられます。話す内容をボランティア講師のサポートで徐々に英訳して、ご自身のiPadに入れて学習に活用しておられます。この日は、茶道の関係の会話を、英語にして音読しておられました。
昨年末に、念願のPeter Panの英語版からの翻訳を終え、お孫さんへの読み聞かせを始められたMさん。今回は、4月頃に想定している外国人陸前高田ツアーに向けて、「着付けイングリッシュ」の会話文を一緒に作成しました。事前にMさんから英作文した原案が送られてきていましたので、当日のセッションで効率よく詰めて行くことができました。それにしても、本当に努力家でいらっしゃいます。
今回が初参加だったAさん。古森から簡単に音読会のことについてご説明をさせて頂いた後、早速その日から学習を開始されました。お帰りになる際に、「もっと早く来ればよかった」と言って下さいました。楽しんで頂けたようで、良かったです。
数か月前に、バルセロナとの文通を始められたSさん。初回送付したお手紙に返事が来て、その返事を書く作業を進めているところです。英語音読会では、Eメールの時代ですが、あえて手書きのエアメールでのやり取りをお奨めしています。書いたり読んだりするのにも時間はかかりますが、2~3か月に一回出せるかどうか・・・というスピード感で良いと思っています。
土曜日の14時半以降は、かなり混み合いました。若干時間がズレこんだりして、次の時間枠の方々をお待たせしてしまう場面もありました。寒い中、申し訳ありませんでした・・・。しかし、皆さんが本当に熱心でいらっしゃるので、ボランティア講師側も熱が入ってしまうのです(^^;
真剣な中にも、楽しさや笑いが・・・。「英語だけをやって帰る」のではなく、参加者の方と講師との間で、色々なお話をすることも大事にしています。「はなそう基金」ですから、お会いできた縁を大事にして、文字通り「話そうよ!」ということなのです。
1月19日(日)
最終日の日曜は、午前中で終わりです。9時~10時半と、10時半~12時の2枠で運用していますが、いずれもにぎやかな感じになりました。これまでトラベル英会話の本に取り組んでいた人が、一年発起して英語版の小説に挑戦。そして、あの佐藤貞一さんの震災体験手記「The Seed of Hope in the Heart」(第3版)を教材にする方が登場!地元の人が世界に向けて書いた英文冊子を、別の地元の人が音読するという展開です。素晴らしいことだなぁ~と思いました!陸前高田、すごい!
この人は、以前は日本の漫画の英訳版を教材の一つにしていたのですが、今回は趣向を変えて、日本語版の漫画のセリフを英訳するというプラクティスをしてみました。なかなか面白かったようです!何でも教材になりますね~。英語音読会では、自分の興味・関心のある材料をそれぞれの独自教材にする、という方針です。英語学習は、一回の分量よりも反復・継続期間の方が大事ですから、興味・関心のあるものを選ぶことが非常に重要だと思っています。
日曜日の昼過ぎに、1月の音読会を終了。後片付けをして、土産物などを購入し、2時頃には陸前高田を後にしました。今回も、限られた時間の中ではありましたが、参加者お一人お一人に充実した時間をご提供できるよう努めました。
ボランティア講師の面々は、2011年12月の講師第一号となったFさん・Sさんが二人揃い踏み。そして、また新しい講師もお二人来ていただけました。先日の日本経済新聞掲載の記事を見て、講師として手を挙げて下さった方も。お馴染みとなったメンバーの継続的な登板も、本当に心強い限りです。
震災から10年後に、「英語といえば陸前高田」「世界に開かれた国際都市陸前高田」と言われることをビジョンに、英語音読を活動の軸にしています。しかし、それだけがこの活動の目的ではありません。単に英語を鍛えるだけなのであれば、もっと効率の良いやり方があるのかもしれません。
私は、人と人が出会って、縁を感じて、「はじめまして!」という言葉と、「また会えたね!」という言葉が生まれ続けることが、とても大事なんだと思っています。ですから、講師と参加者の方々との間で、英語以外のことも、時間の許す限り一杯話せたらいいなぁと思っています。
全てのご縁に感謝して、1月の会のご報告とさせていただきます。有難うございました。
(古森)