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はなそうツアー(2013年3月30日~31日)初日

毎月一回の「Komo’s英語音読会@陸前高田」とは別に、不定期で三陸沿岸部を訪問して人や場所と出会い、縁を深めて行くツアーを「はなそうツアー」と総称しています。震災被災地の厳しい現実だけでなく、純粋に自然や食、文化などの面で素晴らしいと思うものも積極的に情報発信していきます。不定期ですが、通算すると四半期に一度くらいのペースで開催しています。今後は、もう少し頻度を上げたいと思っています。

今回は、週末を使った一泊二日の日程で、南三陸~気仙沼~陸前高田~大船渡を訪問しました。二泊三日の場合は東京から車で行きますが、一泊二日の場合は東京⇔一ノ関は新幹線で往復し、一ノ関でレンタカーを借りて沿岸部を移動するパターンです。ツアー参加者は、私の他に2人。まずは、土曜日の朝7時過ぎの東北新幹線に乗り、レンタカーを手早くピックアップして、南三陸に向かいました。

 

南三陸では、まずSKC=自然の家かあちゃんクラブ(https://www.facebook.com/SKC48)へ。SKCは、志津川の「自然の家仮設住宅」に暮らす「かあちゃん」たちの編み物クラブです。3か月ぶりの訪問でしたが、今回も、素敵な作品がたくさんありました。

20130330 01 SKC room

特に注目だったのはペットボトル・カバーでした。色とりどり。世界に二つとして同じものがない作品たち。あれもこれも欲しくなりましたが、とりあえず大を5個、小を5個買わせていただきました。

20130330 02 SKC bottle cover

そして、定番のアクリルたわし。この苺のパターンそのものは広く普及していますが、SKCのものは丈夫ですし、ある部分に独自の工夫を凝らしているそうです。人気があり、品切れになることも多いので、まとめて10個購入しました。

私はこの他に、大型の三角ショールも購入しました。私が使うわけではないですよ(笑)。お土産です。

ご縁の始まりであったHさん、そしてSKCの中では先生役をされているMさんと一緒に記念撮影をして、自然の家仮設住宅を後にしました。また近いうちに!

20130330 03 SKC photo

「南三陸さんさん商店街」(http://www.sansan-minamisanriku.com/)へ移動する途中、壊れた旧モアイ像のあたりで海に降りて、しばし海を眺めました。シーズン的に、マツモでしょうか。びっしりと海藻が岩についています。気仙地方で聞いた話では、マツモは漁期が短いということでした。南三陸では、どうなのでしょうか。

20130330 09b minamisanriku sea

磯の香り、カモメの声・・・。目を閉じると、他所から来た私には、津波のイメージなどわいてくるはずもありません。ただただ、釣りキチだった少年時代に嗅いだ海のにおいを思い出すのみです。南三陸の海の命を感じました。

さて、「さんさん商店街」。この商店街は、まさにその名前のように全体に明るい雰囲気があって好きです。品揃え面でも楽しい店が多いですね。この日は、味の素冷凍食品さんがイベントを開催していました。色々と復興支援をしておられるようです。

20130330 04a sansan ajinomoto

私の最大の目的は、「キラキラ丼」。複数の食事処が「キラキラ丼」という共通テーマのもとで、それぞれ独自性を出した海鮮丼を提供しています。季節ごとにその内容にも変化があり、美味しい上に楽しいのです。

今回は、「松原」さんの「春告げ丼」をいただきました。このボリュームと具材で、1,650円です。さりげなく添えられたメカブの小皿には、これまたさりげなくウニが入っています。味噌汁には、さりげなくマツモが入っています。

20130330 04 sansan kirakira

他にも色々な「キラキラ丼」があります。おすすめです!

さんさん商店街の楽しみは、「キラキラ丼」だけではありません。たとえばここ、「志津川生鮮ロイヤルフィッシュ」。モダンな名前の魚屋さんですね・・・。店の前で、色々な海産物を串焼きにして頂くことができます。

20130330 05 sansan fish outside

通路には、巨大なアンコウが置かれていました。大人数で集まって、鍋にしたら楽しいでしょうね。

20130330 06 sansan fish ankou

サメも売られていました。

20130330 07 sansan fish same

そして店内。活気がありました。おおっ、マツモのパックが400円!東京では滅多に買えないですね。もし私が南三陸に住むとしたら、間違いなくここに通いますね~。クール宅急便も送ることができます。

20130330 08 sansan fish

忘れちゃいけない、「及善かまぼこ店」。高級カマボコ「リアスの秘伝」を買って、その場で食べました。スケソウダラと「きじ」(きんき)のすり身を合わせた独特の厚焼きカマボコです。普通の笹かまの倍くらいの厚さがあり、食感も非常に良いです。

20130330 09 sansan oizen

他にも、いつもここに来ると買うTシャツなどを追加購入。ツアー参加のお二人も、思い思いのお土産物を購入して、さんさん商店街を後にしました。

次は、45号線を北上して陸前高田へ。まずは、「佐藤たね屋」の佐藤貞一さんを訪ねました。佐藤さんは、2011年の12月に「Komo’s英語音読会@陸前高田」の説明会に来られてから、その後毎月欠かさずに音読会に参加されています。

おそらく被災地全域を見渡しても例がない、被災者本人が英文で書いた震災手記である「The Seed of Hope in the Heart」。起きたことの記録を残しつつ、佐藤さんの考察なども込められた改訂第3版の印刷が、まもなく仕上がります。

佐藤たね屋さんの店頭には、ブロッコリー、キャベツ、コマツナ、焼き肉レタスなど、春の苗ものがいくつか並んでいました。日曜日に再度寄らせて頂くので、この日は見るだけでしたが・・・。私は、いくつか種を購入しました。

20130330 10 sato-san nae shelf

裏手にある、佐藤さん手掘りの井戸。いつしかポンプが付き、少し前に雨風をしのぐ小屋が付き、戸の内側には寒さを防ぐスタイロフォームが張られていました。そしてこの柄杓。これも、佐藤さんが鍋と瓦礫の棒をくっつけて自作されたものです。

20130330 12 sato-san ido

佐藤たね屋を出て、竹駒のOさんが開設している通称「ママハウス」へ。いつも「Komo’s英語音読会@陸前高田」で部屋をお借りしている「とうごう薬局」「あらや訪問リハビリセンター」と同じ敷地の中にあります。

20130330 13 mama house inside

ちなみに、とうごう薬局(竹駒店)は、諸般の事情で3月末に閉店。ちょうど今回のツアーは、その最後の瞬間に居合わせるような形になりました。私にとっては、陸前高田との縁が生まれた、思い出深い薬局でした。

今音読会でお借りしている部屋は、私が初めてここに来た2011年9月の時点ではまだ支援物資の倉庫でした。私が毎週送っていた物資の多くも、その倉庫に宛てたものでした。この薬局の住所を、何度宅急便の宛先に書いたことでしょう・・・。

10年後に振り返るとき、必ず最初に思い出す場所の一つだと思います。震災後の早い段階からこの薬局のために活動してきたすべての方々に、「お疲れ様でした」と申し上げたいです。そして、私と陸前高田の縁を結んで下さったことに、改めて感謝致します。

そういう節目となる週末と知ってでしょうか。「桜ライン311」の方々も、ママハウスに来ておられました。桜ライン311は、後世に津波の記憶を伝えるために、津波到達地点に桜を植樹していく活動です(http://www.sakura-line311.org/)。

この土地の背後にある斜面にも、震災一周年の日に桜の苗木が植えられました。私は、桜ライン311の方々と直接の交流はないですが、Oさんから色々と話を伺っていますし、これまで何度もこの土地でお見かけしています。素晴らしい方々です。

なぜか私も一緒に混ぜていただき、記念撮影・・・。

20130330 14 sakura line

その後、しばらくママハウスの中でOさんとお話ししました。これまで取り組んできた薬局が閉店になるということは、かなり辛いようです。と、その時、にこやかに部屋に乗り込んで来たのが、県立高田病院の高橋医師。

手に持っていた箱は、なんと大量の大福餅!医師指導による農作業を通じた健康づくりプロジェクトである「はまらっせん農園」をプロデュースしておられる高橋さん。今度は、被災したお餅屋さん(高澤餅店)の復興にも一肌脱いでおられるようです。

20130330 16 Dr takahashi

この大福、本当に素晴らしいのです!外皮の餅の部分がふんわり、もっちりして美味しい上に、中に入っているあんこが秀逸です。微妙に塩味が効いていて、甘いのですが後味があっさりしています。甘さがしつこくないのです。

しかし、餅を手にしたこの素晴らしい笑顔!誰も消化器内科の専門医とは思わないでしょう(笑)。高橋さんを見ていると、改めて、「医の前に人あり」だなぁと思います。この人に会うだけで、元気になれそうです。

しばし、3人で懇談。震災から3年目に入り、現場では色々と難しい話もあり、3人そろって腕組み・・・。といいつつ、私は大福をたくさん食べてしまいましたが。

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18時過ぎまでママハウスに居て、宿泊先である気仙沼へ。「Komo’s英語音読会@陸前高田」も含め、色々な形で宮城沿岸北部~岩手沿岸南部には30回弱来ていますが、実は、気仙沼に泊まったことはこれまでなかったのです。

宿泊先は、気仙沼プラザホテル(http://www.pkanyo.jp/)。大島に向かうフェリー乗り場付近の丘の上にあるホテルです。「お魚市場」(http://osakana-ichiba.net/)の裏手ですね。お風呂はナトリウム系の、塩味の強い温泉です。24時間入れます。

夜は、地元の知人にお店を紹介いただいて、初めての気仙沼ナイト!復興道半ばとはいえ、やはり気仙沼で出会う海の幸・山の幸は素晴らしいものがありますね。シーズンぎりぎり、毛蟹もいただきました。

日本酒も、男山(http://www.kesennuma.co.jp/)、両国(http://www.kakuboshi.co.jp/)など、地元の蔵のものをいただきました。薫り立つような大吟醸からキリッとしまった辛口純米酒まで、気持ちよく飲ませていただきました。

塩味のお風呂に入り、気仙沼港周辺のポツポツとした灯りを眺めつつ、一日を終えました。

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