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8.232016
はなそうツアー 2016年7月9-10日

はなそう基金のツアーは、はなそう基金の会員たちがボランティアで域外の方を三陸地域に週末ご一緒するものです。2016年は、これまでにも増して地元の方々と交流する話そうツアーと、これまでは行ったことがない場所に一緒に行ってみる発見ツアーの2つのコンセプトで実施します。このツアーは発見ツアー、南三陸町と石巻市を中心に、震災後様々な新しい取り組みを仲間たちと行く趣旨です。私もツアーガイド兼参加者として楽しんできました。笑いあり涙ありの珍道中でしたが、ハイライトをご報告いたします。
ツアー概要
- 日時:2016年7月9日~10日
- 場所:東北新幹線 くりこま高原駅集合、仙台駅解散
- 参加者5名、費用は実費負担
南三陸町 まちあるき語り部ツアー
南三陸町の観光協会は次々と面白い試みをしておられます(南三陸町観光協会Web)。今回はそのなかで、まちを地元の方と歩くツアーに参加しました。語り部をしてくださったのは、震災当時高校生だった方。津波の怖さや多くの方が助け合って避難したこと、その後ご家族と会った時の嬉しかった気持ちなどを伺いました。何度も来た道も違う深みをもって見えます。台湾の大学生
その後、仮設住宅から新しい住まいに引っ越された知人に会いに行きました。久々にお会いし近況を伺ったり、最近の町の様子を聞いたり、ホヤの新しいレシピを教わったりと話は尽きない中、なんだか遠くの親戚みたいだなとふと感じ、温かい気持ちになりました。
まちあるきの前には、運転手を除くメンバーは、南三陸町さんさん市場にて日本酒の立ち飲みを楽しみ、旬のウニのきらきら丼をいただいております。ここの夏のウニを食べて以来、すっかりウニが好きになってしまいました。是非一度味わってみてください。
南三陸町 養殖体験
南三陸町の戸倉地区にある「たみこさん」こと阿部さんのところで養殖体験をさせていただきました。ホタテ、牡蠣、銀ジャケ、ホヤの養殖の模様を船に乗って見せていただくことは、純粋に楽しく、学びがあります。今回はそれに加え、震災後長い話し合いを超え、減産という大きな決断を地域として行った戸倉地区のはなしを伺いました。未来のためにと、持続可能な養殖を地域として選び、各戸がその決心の結果を負うことの難しさと、日本初ASC取得、栄養がよりいきわたる海でより早いサイクルで成長する牡蠣のはなし(http://www.tamipack.jp/海パックとは/日本初asc認証取得/)など、逞しく賢明な取り組みに動かされます。こうして直接お話を伺うと、その後の日々も少しだけ違う景色が見えます。
石巻 大川小学校と、長面浦海人の家(はまなすカフェ)
大川小学校に行くといつも胸が詰まり、かなしくなります。ただ、できることは学ぶこと、伝えることだと思い、今回はなそう基金の会員たちとやってきました。この場、空気を体験していただけて良かったと思います。今回はそのまま河口方面に向かい、浸水地域の広さを実感しました。偶然、日曜だけ開いている「長面浦海人の家」に出会い、柔らかい風を浴びながら、ほがらかな浜のお母さんたちが入れてくれたコーヒーで一息つきました。その後、石巻で美味しい寿司をいただき、仙台まで気持ちの良いドライブをして帰京しました。
私も含め発見と学びの多い「おとなの遠足」。ご興味ある方は是非お問い合わせください。
(Hiroko)